筋トレというと、以前は運動好きな男性がストイックに行う印象が強いものでした。
しかし最近は「細マッチョ」が人気になったり、腹筋のきれいな女性芸能人が話題になったりと、いろいろな層から筋トレが注目を集めつつあります。
身体づくりや健康のために筋トレを始めたという方もいるのではないでしょうか?
筋トレと言えば、よく「前後にプロテインを摂るのが効果的」だと言われています。
プロテインはたんぱく質を効率よく摂取できるもの。そしてたんぱく質は筋肉を作るために欠かせない主原料です。
しかし、プロテインを摂るだけで筋肉がつくというわけではありません。
筋肉を増やし、維持するのには「コラーゲン」が必要なのです。
筋トレの際にコラーゲンを摂取するのが効果的だということを示すものに、学生のアメリカンフットボール選手を対象に行われた実験結果があります。
これは、アメリカンフットボール選手を以下の2つのグループに分けて1年間のトレーニング期間の筋重量の変化を調べた実験です。
Aグループ:年間を通じてコラーゲンとプロテインを各10グラム摂取
Bグループ:年間を通じてプロテイン20グラムを摂取
Aグループでは、摂取開始から試合期前期、トレーニング強化期、試合期後期と1年間を通じて筋重量の減少が見られず筋力を維持することができました。 一方、Bグループでは、摂取開始3ヵ月後以降12ヵ月後まで筋重量の減少が見られ、最終的には摂取開始前の状態に戻ってしまったのです。プロテインの摂取のみでは、3ヵ月かけて作り上げた筋肉を年間を通じて維持することが難しかったというわけです。 筋トレで効果的に筋肉を作りあげ維持していくためにはプロテインのみの摂取ではなく合わせてコラーゲンを摂取するのが大切だということがわかります。
筋トレにはプロテインと合わせてコラーゲンを摂取するのが効果的だということがわかりました。
では、なぜ筋肉の維持にコラーゲンが必要なのでしょうか? その理由は、筋肉とコラーゲンの関係にあります。
筋肉というのは、多数の筋肉細胞が繊維状になったものを束ねた構造になっています。
この筋肉細胞線維を束ねているのが「筋膜(fascia)」です。筋膜は主にコラーゲンとエラスチンで構成されています。
筋膜は筋肉を包み込み、保護して強度を生み出すものです。
コラーゲンが不足し、筋膜が劣化すると筋肉量の減少や筋力の低下につながるのではないかと考えられています。
筋肉とコラーゲンの関係についてお伝えしました。
筋トレに取り組んでいるという方や、これから筋トレを始めるという方は、プロテインだけではなくコラーゲンを合わせて摂ることをおすすめします。