筋力UPのために摂るべし！ 筋肉とコラーゲンの関係
コラーゲンといえば、美しいお肌のために欠かせない成分として知られています。
ハリやツヤのあるお肌をキープするために、毎日の食事やスキンケアから取り入れているという方は多いのではないでしょうか。
そんなコラーゲンですが、実はお肌だけでなく私たちの体全体、特に筋肉を育てるためにも重要な役割を担っているのです。
一見無関係に見える「筋力UP」と「コラーゲン」の関係について、筋トレ中の食事の注意点と合わせてお話しします。
私たちの体は、約60兆個もの細胞によって作られています。
その細胞と細胞をつなぐ役割を担っているのが、コラーゲンなのです。
コラーゲンは「強さ」と「しなやかさ」を持つ成分で、私たちの筋肉や骨、皮膚などにスムーズな動きやケガなどに負けない強さを与えてくれます。
一般的にコラーゲンがお肌の健康に必要だといわれるのも、コラーゲンが不足するとお肌の細胞が強さや柔軟性を失ってしまうためです。
柔軟性を失ったお肌は固くなり、ハリやツヤのない状態になってしまいます。
同様の理由で、筋肉や骨を健康な状態に保つためにもコラーゲンは欠かせないのです。
筋肉は、「筋原線維」と呼ばれる微小繊維が集まってできた「筋線維」が束になることによって構成されています。
筋線維を束ね、筋肉の形に整えている膜を「筋膜」といい、これはコラーゲンやエラスチンなどの成分によってつくられています。
筋肉の柔軟性や強度はこの「筋膜」の柔軟性や強度によって左右されます。
つまり、筋膜を構成するコラーゲンが劣化・不足すると筋肉自体が弱く、固くなり、筋力の低下につながってしまうということです。
筋力をUPさせるためには、筋膜のコラーゲンの減少や劣化を予防することが大切なのです。
筋力UPのために、まず筋トレに励む方は多いですよね。ですが実は、まず始めに食事を見直すことが大切なのです。
コラーゲンはたんぱく質が豊富な食材に多く含まれています。
トレーニングを始めたばかりの人、特にダイエットの一環として筋力UPを目指す女性はカロリーが高めのたんぱく質を避けてしまいがちですが、それでは逆効果なのです。
鶏肉や豚肉、魚介類などの良質なたんぱく質から、しっかりとコラーゲンを摂取しましょう。
また、コラーゲンの合成にはビタミンCの存在が欠かせません。
効率的にコラーゲンを摂取するためには、ビタミンCを併せて摂るようにしてください。
さらに、運動する際のエネルギーとなる炭水化物や脂質なども忘れずに摂るようにしましょう。
炭水化物を抜いてしまうと体がエネルギー不足に陥り、筋肉中のたんぱく質が代わりにエネルギー源となってしまうことがあります。
こうなるとどんなにトレーニングをしても、なかなか筋肉がつかなくなってしまうのです。
摂りすぎはもちろんNGですが、適度な量を摂るようにしてくださいね。
筋肉をつけてスリムな体形を手に入れるためには、健康的な食事が何よりも大切。
日頃の食事に積極的にコラーゲンを取り入れて、バランスの取れた食事を心がけましょう。
