前回の記事では漢方薬の原料に使われることが多い、桑(クワ)の歴史と効能についてご紹介しました。
しかし桑にはまだまだ隠された魅力がたくさんあります。
今回はさらなる桑の魅力を皆さまにお伝えすべく、特に女性の皆さんが喜ぶような「桑の健康・美容効果」についてご紹介していきたいと思います。
前回の記事でも軽く触れましたが、桑にはたくさんの健康・美容に良い栄養素が含まれています。
桑に含まれている栄養素には、例えば以下のようなものがあります。
・ビタミン群(A・B1・B2・C・Eなど)
・カルシウム
・鉄分
・マグネシウム
・カロチン
・カリウム
特に注目すべきなのが、桑に含まれている各栄養素の含有量です。
桑にはカロチンがホウレン草の10倍、カリウムがゴーヤの10、そしてカルシウムに至ってはキャベツの60も含まれているといいます。
このように桑は栄養成分の宝庫であるといえるのです。
桑にはポリフェノールの1種であるフラボノイドが含まれています。
フラボノイドには肝機能を高めると同時にアルコールの消化・吸収を助ける効果があるといわれているため、桑はお酒をよく飲む方にお勧めの食材となっています。
さらに桑には先ほど紹介したような体の調子を整えるさまざまな栄養素が含まれているので、食べることで二日酔いや胃もたれの予防にも繋がるのです。
最後に余談になりますが、実は桑は女性から人気の高いシルク生地の生産量にも大きな影響を与えています。
シルクは蚕(かいこ)の繭(まゆ)からとった動物繊維から作られたものなのですが、実はその蚕が主食として食べているエサこそが、他でもない桑なのです。
つまり蚕は桑から摂取した栄養成分で繭を作り、私たちはその繭を採取してそこからシルクを作っているわけですから、これだけシルクが世の中に広まったのは桑のおかげであるといえるのです。
このように一見地味に見える食材である桑には、実はたくさんの魅力が隠されています。
桑を摂取する方法としては青汁などの健康食品から摂取するのがお勧めです。
健康的な生活を送るためにも、ぜひこれからは桑を積極的に食べてみてはいかがでしょうか。