「無口な働き者」肝臓を労わるニンニクの効果とは?

「無口な働き者」肝臓を労わるニンニクの効果とは?

体のだるさが抜けず、倦怠感や疲労感を感じる日々を送っている......もしかするとその原因は、肝臓が弱っているからかもしれません。
肝臓に、アルコールを分解する働きを担う臓器といったイメージを抱いている方も多いのではないでしょうか。

しかし、肝臓の役割はアルコールの分解だけではなく、500以上もの仕事をこなすとても重要な臓器なのです。
肝臓の働きについてお話するとともに、肝機能を回復させるためにオススメの「ニンニク」についてご紹介します。



肝臓は「無口な働き者」

肝臓は、人間の体重の約1/50を占める体内で最も巨大な臓器です。
「代謝」や「解毒」、「エネルギー貯蔵」「胆汁の生成」といった重要な役割を担っています。

さらに肝細胞は再生能力が非常に高く、その再生能力は半分以上の肝細胞が死んでしまった場合でも働き続けることができるほどです。
しかし、肝臓には知覚神経が通っておらず、ダメージを受けたり異常が発生したりした場合でも感知することができません。

そのため、肝臓の異常は気づかないうちに着々と進んでいってしまいます。
そういった特徴から、「無口な働き者」「沈黙の臓器」と呼ばれているのです。



肝臓の疲労を招く原因とは

無口な働き者である肝臓は、なかなかその疲労に気づくことができません。
そのため、慢性的な疲労や倦怠感、眠気などが起こっている場合でも「肝臓の疲労」であると考える人は少ないもの。

肝臓の疲労を和らげるためには、アルコール飲料や高タンパク・高脂肪な食べ物のとりすぎに気を付け、肝臓の休息時間である深夜3時~5時台に十分な睡眠をとることが大切です。



肝臓の疲労回復に「ニンニクが効果的!」

「無口な働き者」肝臓を労わるニンニクの効果とは?

疲れてしまった肝臓を回復させるためには、肝機能を助ける効果のある食べ物をとるのが効果的です。
肝機能の回復に特におすすめの食べ物は「ニンニク」です。

ニンニクには、抗酸化作用があるため、肝臓の負担を軽減し、肝硬変や脂肪肝といった肝臓障害を予防してくれる効果が期待できます。
なかでも注目なのはニンニクに含まれる「アリシン」という成分で、抗菌・殺菌や、糖質の代謝促進を大きく手助けし、肝機能を強化してくれるのです。
ただし食べ過ぎには注意し、1日に食べる量は最大でも1/2個程度にしておきましょう。
生の場合は、多くて3片分程度で十分です。
それ以上食べると、抗菌作用が強すぎて身体に必要な菌まで殺してしまう可能性があります。

肝臓の働きと、肝機能の回復に効果的なニンニクについてお話ししました。
ニンニク以外にオススメの食材は、肝臓が栄養分を処理するのに欠かせない抗酸化ビタミンを含んだ「レバー」や「かぼちゃ」、酵素をつくりだすために必要なタンパク質を含んだ「大豆製品」などです。

「沈黙の臓器」の不調が知らず知らずのうちに進行してしまわないよう、1度生活習慣を見直してみてくださいね。