一緒に摂ると効果的!「乳酸菌」と「酵母」の関係

一緒に摂ると効果的!「乳酸菌」と「酵母」の関係

わたしたちの健康状態は、腸の状態に大きく左右されることがわかっています。
腸は消化・吸収を行う器官であるとともに、わたしたちの細菌やウイルスの侵入を防ぐ免疫器官でもあります。

腸の状態を良好に保つことは、全身の健康を保つことにもつながるのです。
そのために役立つ「乳酸菌」と「酵母」についてお伝えします。

腸内にも棲んでいる「乳酸菌」の働き

腸内環境を整えるために役立つものと言えば、ヨーグルトなどに含まれる「乳酸菌」を思い浮かべる方が多いでしょう。
乳酸菌とは、代謝によって乳酸を作り出す細菌の総称です。

腸内の善玉菌としても知られていますが、実は腸内に棲息する乳酸菌は、すべて善玉菌のわずか0.1%にも満たないとされています。
善玉菌の大半を占めるのは「ビフィズス菌」で、乳酸菌は腸内では主にビフィズス菌の働きを助けるサポート役としての働きを担っています。
酸素を嫌い主に人や動物の腸内に棲息するビフィズス菌に対して、乳酸菌は発酵食品など自然界にも多く存在しているのが特徴です。

「酵母」も腸内環境を整える働きを持つ

近年、健康食品として注目されることが増えた「酵母」もまた自然界に多く存在する微生物です。
酵母には糖類を分解して「アルコール」と「炭酸ガス」を発生させる働きがあり、主にパンや酒の発酵に用いられます。

酵母を摂取すると、腸内で糖類の消化吸収を助けるとともに、産出するアルコールや炭酸ガスによって悪玉菌の働きを押さえ腸内環境を整えることにも役立ちます。

一緒に摂ると効果的! 乳酸菌と酵母の関係とは

一緒に摂ると効果的! 乳酸菌と酵母の関係とは

乳酸菌と酵母はいずれも自然界に存在していて、摂取することで腸内環境を整える働きのあるものです。
どちらか一方のみを摂ったとしても効果を得られますが、一緒に摂ることでさらに高い効果を期待することができます。

というのも、乳酸菌の作り出す「乳酸」は、酵母の成長を助けます。
一方、成長した酵母は乳酸菌のエサとなります。一緒に摂ることで、互いにより増殖させあう効果が期待できるのです。

また、いずれも糖類を分解しますが、乳酸菌が作り出すのが乳酸であるのに対して、酵母が作り出すのはアルコールと炭酸ガスです。
乳酸菌が主に大腸で働くのに対して、酵母は小腸にも作用します。体内でそれぞれ異なる働きが期待できるため、どちらか一方だけを摂るよりも一緒に摂るのがより効果的なのです。

腸内環境改善のためにサプリやドリンクを摂るのであれば、乳酸菌と酵母を共培養させたものを選ぶことをおすすめします。