冷え性の人にとって、エアコンをガンガンに効かせた夏の室内はつらいものですよね。
オフィスでの冷えに悩む女性は少なくありません。
「暑い夏なのに冷え性だなんて大変だなぁ」と、他人事のように思った方も気をつけて!
自覚していないだけで、実はあなたの身体も冷えてしまっているかもしれませんよ。
意外かもしれませんが、夏は身体がとても冷えやすい季節なのです。
冷え性に悩む人以外は、夏に冷えを感じることはあまりないかもしれません。
でも、エアコンの効いた部屋で長時間薄着で過ごしていれば、どうしても身体が冷えてしまいます。
冷えでつらいと感じることはないかもしれませんが、腕やおなかの肌に触れてみて「冷たい」と感じるようなら要注意です。
また、暑い夏は冷たい飲み物や食べ物を口にする機会が増えます。
夏の醍醐味とも言えるものですが、冷たいものを摂ると内臓を直接冷やすことになります。
他にも、入浴をシャワーで済ませがちなことや、熱帯夜で睡眠不足になりがちなことなども夏の冷えの原因となってしまいます。
「夏は暑いんだし、身体が少し冷えるぐらい問題ないのでは?」と思われる方もいるかもしれませんね。
でも、夏に身体を冷やしてしまうと、身体が冷えやすくなって秋冬の冷えにも影響します。
50年ほど前に行われた調査では、日本人の平均体温は36.8℃でした。
ところが、現在では36.2~36.3℃とされていて、35℃台の「低体温」の人も増えていると言われています。
体温が下がると免疫細胞の働きが弱まるため、免疫力が低下します。
免疫力の低下は、感染症にかかりやすくなったり、ガンのリスクが高まったりする原因になります。
「冷えは万病の元」という言葉は真実なのです。
夏に身体を冷やしてしまわないために、以下のようなことを意識して心がけましょう。
・身体を温める食事を意識する
根菜類やショウガ、ネギ、トウガラシなどの身体を温める食材を積極的に食事に取り入れるようにしましょう。
冷たい食べ物や飲み物は摂り過ぎに注意して、冷たいものを口にした後は意識的に温かいものを摂るなどしてバランスを取りましょう。
・入浴は湯船に浸かるようにする
夏はシャワーでさっと入浴を済ませるという人も多いですが、シャワーでは身体が温まりません。
エアコンで外側から冷やされ、冷たい飲食物で内側から冷やされた身体は、湯船にじっくりと浸かって芯まで温めることが大切です。
身体を温めるにはぬるめのお湯にゆっくりと時間をかけて浸かるのがおすすめです。
・極端な薄着を避ける
夏はお腹や肩、足などを露出したファッションも多いものです。
こうした露出の多い服装も身体を冷やす原因に。
特にエアコンの効いているところで過ごす場合などは、極端な薄着を避けて身体を冷えから守りましょう。
近年は猛暑になることが多く、ついついエアコンの設定温度を低くしすぎたり、冷たいものを飲み過ぎたりしがちです。
でも、夏に身体を冷やしてしまうと、身体にさまざまな悪影響を及ぼします。
夏の身体を冷えから守ることを意識して過ごしたいですね。