この数年の間で白砂糖が健康に良くないという事実がだんだん明らかになっています。
現代人が口にする食べ物の多くに含まれている白砂糖には、具体的に人間の体にどのような影響を与えているのでしょうか。
今回は白砂糖が人間の体に及ぼす5つの弊害についてご説明します。
人間の体は基本的に弱アルカリ性なのですが、それに対し白砂糖は製造過程でビタミンなどの栄養素を失った酸性食品となります。
そのため酸性食品である砂糖が体内に入ると血液を酸性にするので、それを中和するために体内のミネラル分、その中でも特に カルシウムを消費させてしまいます。
カルシウム不足は骨を弱くするだけでなく、虫歯や精神的なイライラなどを誘発してしまいます。
砂糖は体内で使われる際にビタミンBを必要とします。
しかし白砂糖にはビタミンBが含まれていないため、代わりに体内の組織からビタミンBを取り込み、結果としてビタミンB不足にしてしまいます。
ビタミンBの不足は頭痛、めまい、疲労、貧血、うつ、心疾患、記憶障害といったさまざまな症状を招いてしまいます。
白砂糖はカロリーが高い上にミネラル分が全くと言っていいほど含まれていないため、摂取するとすぐに体に吸収されて、 血液中の血糖値を急激に上昇させてしまいます。
さらに血糖値が上昇すると、今度はすい臓から血糖値を下げるホルモンであるインスリンが大量に分泌されて、血糖値を急激に下降もさせてしまいます。
白砂糖を大量に摂るとこのような「血糖値の乱高下」を起こしてしまい、それが繰り返されると徐々にすい臓の機能に異常をきたしてしまうのです。
白砂糖には細胞の緊張を緩めてジャムのような状態にしてしまう特性があります。
細胞の緩みはまず胃や腸の粘膜から始まり、胃潰瘍や胃炎を引き起こしてしまいます。
また呼吸器系の粘膜が緩むと風邪や鼻炎になりやすくなり、最悪の場合は脳の細胞まで緩めて情緒不安定や うつ病の原因となってしてしまうのです。
砂糖の主成分であるショ糖(スクロース)は悪玉菌が大好物とする栄養素であるため、摂取すると 体内で悪玉菌を増やします。
体内に悪玉菌が増えると白血球がそれを退治しようとするのですが、その時発生した白血球の死骸からは大量の活性酸素を生み出してしまいます。
体内に発生した活性酸素はその人の体を錆びさせて老化を早めてしまうのです。
今回は白砂糖が人間の体に及ぼす弊害の一部について紹介をさせて頂きましたが、白砂糖にこれだけの害があることを初めて知って驚いた方も多いのではないでしょうか。
このことからも分かるように、健康的な生活を送るためにはいかに白砂糖の少ない(もしくは適量で収まる)生活をするかということがポイントとなってくるのです。