甘酒というと少しなつかしい飲み物という印象がありますが、近年その効能に注目する人が増え、ちょっとした甘酒ブームとなっています。
スーパーなどでもさまざまなメーカーの甘酒を見かける機会が増えました。
しかし、なんとなく健康や美容に良いという印象はあっても、甘酒を飲むことで具体的にどんな効能が期待できるのかはよく知らないという方も多いのではないでしょうか。
そこで甘酒の効能を2回に渡ってご紹介します。
後編の今回は、美容面での効能を主に取り上げていきます。
甘酒の美容効果として一番に挙げられるのは、美肌・美白効果でしょう。
肌がきれいで若々しい女優さんなど、芸能人にも甘酒を愛飲している方は多いようですよ。
甘酒に豊富に含まれるビタミンB2には、肌のターンオーバーを正常に整えるとともに、肌のうるおいを保つ働きがあります。
また、原料の麹(こうじ)に豊富に含まれているコウジ酸には、メラニンの生成を抑えてシミやソバカスを防ぐ美白効果があることが知られています。
ほかにも、美肌成分として知られるビオチンや、エイジングケアに役立つポリフェノールなども含まれており、肌を若々しく白く美しく保ってくれるのです。
「いくら美肌効果があっても、甘い飲み物を毎日飲んだら太ってしまうのでは?」と思われる方もいるかもしれません。
でも、甘酒にはダイエット効果もあるのです。
甘酒に含まれるパントテン酸やビタミンB2には、脂肪や糖分をエネルギーに変換する働きがあります。
このため余分な体脂肪が蓄えられるのを防ぐことに役立ちます。
また、体脂肪の燃焼を促す酵素も豊富なので、ダイエットをサポートしてくれるのです。
さらに、発酵食品である甘酒は腸内環境を整えてお通じを良くしてくれます。便秘によるポッコリお腹の解消にも一役買ってくれるのです。
甘酒は、肌だけではなく髪にも美容効果をもたらします。
甘酒に含まれるビタミンB群の一種ビオチンは髪の原料となるアミノ酸の代謝をサポートするとともに、コラーゲンの生成を促す働きがあり、丈夫な髪を育ててくれます。
頭皮の血行を促進する効果もあり、これも健康で美しい髪を育てることにつながります。
また、甘酒に含まれるコウジ酸には頭皮の細胞を活性化する働きがあることがわかっています。
甘酒の効能について、主に美容面に関するものをいくつかピックアップしてご紹介しました。
健康に良いばかりではなく、美容にもうれしい効果がたくさん期待できる甘酒。
毎日の生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。