健康というと身体のことばかり気にしていませんか?
健康に生活するために体調管理は欠かせません。ですが、健康を保つためには身体だけでなく「脳」にも気を遣う必要があります。
脳は体を動かす司令塔です。その脳が不健康では体を上手く機能させることができません。
ここでは脳の健康のために必要なグリア細胞についてご紹介します。
脳は神経細胞とグリア細胞でできており、神経細胞は情報処理や情報伝達を行っています。
一方、グリア細胞は神経細胞をつなぎとめる接着剤の役割を果たし、栄養補給などといったサポートをしていると考えられていました。
しかし、最近の研究によりグリア細胞はサポートだけでなく、脳の情報処理や精神神経疾患に深い関係があることが分かってきたのです。
「グリア」とは日本語で「膠(にかわ)」のこと。そして、その「膠」とはコラーゲンのこと。つまりグリア細胞はコラーゲンでできているのです。
グリア細胞はコラーゲンで出来ていますが、そのコラーゲンは加齢と共に減っていきます。
グリア細胞が減少すると、脳の要である神経細胞の機能が鈍くなり、「物事を記憶する機能」、「目や耳などで情報を認識する機能」、「内臓を動かす機能」 などに深刻な問題が起きてしまいます。
また、グリア細胞が上手く機能しなくなるとうつ病や統合失調症が発症しやすくなると言われており、日常生活に大きな影響を及ぼします。
このことから、脳の土台であるグリア細胞を若々しく保つためには、コラーゲンの摂取が大切だと言えます。
脳には場所ごとに思考系や感情系、運動系など、担当する役割が決まっています。
脳を鍛えるにはこれらをバランスよく刺激することが大切です。
脳トレ
目の前の課題を解決していくことが脳のトレーニングになります。
課題にはいわゆる脳トレが効果的です。
「数独」や「ナンプレ」と呼ばれるパズルは脳に程よい刺激を与えてくれますので、脳を鍛えるのに適しています。
初めてのことをする
今までにやったことのないことを行いましょう。
語学を勉強することもオススメです。ある程度上達したら「腕試しに現地に行く」 など明確な目的を持つと、前向きになれます。
外国語は話したり伝えたりすることで、伝達系が鍛えられます。
利き手と逆の手で歯を磨く
普段行っている慣れた作業を、利き手と逆の手で行うことで脳が活性化し集中力が増します。
あえて不慣れな動作を行うことにより運動系を鍛えることができるのです。
程よい運動
ストレスを感じない程度の運動も効果が期待できます。
ジョギングなどのストレスのない運動は脳の記憶をつかさどる海馬の働きを活発にし、新しく生み出される細胞の数を増やすことができます。
細胞を増やすには運動だけでなく、次に挙げる脳に良い食品を摂りましょう。
豆類:脳内物質の原料となるレシチンを多く含んでいます。
ゴマ:ゴマリグナンやビタミンEを含み、合わせて摂ることで隅々まで栄養を行き渡らすことができます。
魚:サンマなどの青背の魚には、血管の病気を予防するEPAや脳の働きを活性化するDHAが多く含まれています。
健康のためにと身体にばかり目を向けていると、いつしか脳細胞の活動が衰え、臓器などに影響が出るかもしれません。
それを未然に防ぐためにも脳のグリア細胞を若々しく保ち、本当の意味で心身の健康を手に入れましょう。