最近、「金時ショウガ」が注目を集めています。
金時ショウガは日本の風土に合わせて改良された品種で、通常のショウガに比べて少し小さめなのが特徴です。
大きさは小さめながら、普通のショウガに比べて高い栄養価があると言われています。
今回は、金時ショウガの説明と、生姜に含まれる成分とその効果などについてまとめました。
前述した通り、金時ショウガは日本の土壌や水、風土に合わせて確立された品種です。
栽培方法が通常の生姜とは大きく異なり、土壌に含まれた養分を大きく吸収する傾向があります。
毎年栽培を続けると土壌の養分が少なくなり、品質自体が低下してしまう恐れがあります。
そのため、金時ショウガは7年に1度の間隔で栽培するのです。
言い換えれば、金時ショウガにはそれだけ豊富な栄養分が含まれているということなのです。
通常の生姜には、ジンゲロールと呼ばれる成分が含まれています。
ジンゲロールは、血行を良くして身体を温める効果があります。
豊富な栄養価を持っている金時ショウガの場合には、通常の生姜の約4倍ものジンゲロールが含まれています。
そうした作用は、冷え性の改善や身体のコリの解消・基礎代謝の向上につながるのです。
生姜を加熱したり、乾燥させたりしたときジンゲロールという成分の一部に変化が生じてショウガオールになります。
成分自体に大きな変化はありませんが、ショウガオールになるとジンゲロールと異なる働きを見せてくれます。
身体を温めるという効能は同じですが、ジンゲロールが血流を良くして身体の深い部分にある熱を手足の先に運ぶ役割がある一方で、ショウガオールは身体の深い部分に熱を生み出す効能があるのです。
そのため、ジンゲロールとショウガオールを同時に摂取することが身体を温める上で最も効果的だと言われています。
生姜には独特な爽やかな香りがあります。この香りの元となっているのが、ガラノラクトンと呼ばれる成分です。
ガラノラクトンにもジンゲロールやショウガオールと同様に身体を温める効果があります。加えて、関節炎などといった炎症を抑える作用もあります。
金時ショウガの説明と生姜の効果について触れていきました。
ただし生姜は人によって辛さや胃もたれ・胃痛が気になる方もいるかもしれません。
また熱がある際には、脱水症状を招きかねませんので摂取を控えたほうが良いでしょう。
そうした注意点をよく守って金時ショウガを摂取することで、身体の健康を維持することにつながるはずです。
金時ショウガを、健康を保つツールに加えてみてはいかがでしょうか。