魚の油に含まれているオメガ3は女性の強い味方?

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魚を食べるとたくさんのメリットがあるということは、美容や健康に興味のある女性にとって今では常識といえるかもしれません。

しかしそういった栄養素は実は魚の身よりも魚の油に多く含まれている、ということまでご存じの方は少ないのではないでしょうか。
そこで今回は魚の油の中に含まれている栄養成分についてご紹介したいと思います。



■魚を食べると長生きできる?

脂質は飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の2種類に分類され、さらに不飽和脂肪酸は構造によって「オメガ3」「オメガ6」「オメガ9」に分けられます。
魚の油にはこの中のオメガ3が豊富に含まれているのですが、何を隠そう魚に含まれている栄養素として有名な「DHA」(ドコサヘキサエン酸)や「EPA」(エイコサペンタエン酸)は、実はオメガ3系脂肪酸の魚油なのです。

驚くべきことにオメガ3の摂取量は寿命にも影響を与えています。
2013年4月にアメリカのハーバード公衆衛生大学院の研究チームによって、オメガ3に関するある論文が発表されました。
その論文によると65歳以上の成人2700人のデータを分析した結果、オメガ3の血中濃度が高い人は、低い人に比べて全般的な死亡率が27%低く、心臓疾患を原因とする死亡率に至っては35%も低かったというのです。

そして寿命については平均で2.2年もの差があったそうです。
この研究結果から、オメガ3がいかに優秀な成分であるかがお分かり頂けるのではないでしょうか。



■女性が喜ぶオメガ3の美容効果

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オメガ3はDHAやEPAなどを豊富に含んでいることから、体内に摂取することでさまざまな効果を与えてくれます。

・エイジングケア効果
オメガ3には女性ホルモンの減少を抑えて自律神経を整える効果があるといわれています。
自律神経が整うことで、美しい肌をキープしていくために欠かせないコラーゲンやヒアルロン酸の生成が活発化されるので、シワやたるみといった肌細胞の老化現象を防いでくれます。

・ダイエット効果
油の摂取が肥満に繋がると考えている方は多いと思いますが、オメガ3の油分には血中の中性脂肪やコレステロール量の調整をサポートする働きがあります。
またDHAやEPAには中性脂肪や悪玉コレステロールを減らして脂肪を溜めにくくする働きもあるので、ダイエットやメタボの予防に効果的なのです。

・免疫力の強化
DHAやEPAにはアレルギーを引き起こす原因物質といわれている「リノール酸」の過剰摂取による影響を抑制する「抗アレルギー効果」があるといわれています。
またEPAには同じくアレルギーや炎症の原因とされている「プロスタグランジン」の量を低下させる働きがあることも分かっています。

・血液をサラサラにしてくれる
DHAには赤血球を柔らかくする効果が、そしてEPAには血小板が固まるのを防ぐ効果があるといわれています。
これらの効果によって血液はサラサラな状態となって体全体の巡りが良くなるため、肌細胞の循環が良くなって肌のくすみなどを改善させてくれます。

オメガ3は魚の油以外にも、鮫肝油、えごま油、くるみ油、クリルオイルなどにも含まれています。

ぜひこれからはオメガ3が含まれている食品を積極的に食べて、美容面と健康面にさらに磨きをかけていってみてはいかがでしょうか。

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